PRP(再生医療)を応用した技術関節治療の新しい選択肢
PRP療法は血小板が持つ“組織を治癒させる能力”を利用した再生医療の一つで、関節症やスポーツ障害(肉離れや腱鞘炎)への新たな治療法として既に欧米では広く行われています。これまでの「保存療法」と「手術療法」の間に位置する新しい治療法です。
保存方法
保険適用□ ヒアルロン酸注射
□ 服薬
PRP(再生医療)を
応用した新しい治療法
□ PFC-FD
□ CPRP-FD
手術療法
保険適用□ 人工関節置換術
□ 骨切り術
当院では2019年よりPRP(再生医療)に手を加えることで加工費用を抑える新しい治療法(PFC-FD)を取り入れ、より安価での提供が可能となり、たくさんの患者さまへ治療を行ってきました。
四国でこの療法を導入した医療機関は当院が初となります。
方法は非常に簡単で患者様自身の血液を採取し、これを加工。
組織を修復したり炎症を鎮める成長因子を多く含んだ濃縮物を作製した後、患部(関節内など)に注射するだけです。
期待できる効果
- 筋組織・関節軟骨など悪い部分の修復速度向上
- 痛んで硬くなった組織の柔軟性改善
- 痛み受容器の変化による疼痛の感じ方の変化
こんな症状の方へ
- 長年の膝痛に悩まされて何度もヒアルロン酸を注射している(変形性膝関節症)
- 関節痛によく効くサプリメントを飲んでいる(変形性膝関節症)
- 肘の痛みがいつまでたっても治らない。(上腕骨外側上顆炎 いわゆるテニス肘)
- 足関節の周りが歩くとすぐ痛くなる。
治療の流れ
①医師による診察・問診→採血
来院していただき、問診票の記入後、医師による診察(患部の痛みや違和感の程度)を行い、治療について相談させていただきます。
治療をご希望される場合は、その日のうちに採血を行います。
採血量は約50ccで、貧血を起こすほどではありません。②加工(約3週間)
採取した血液を業者に委託し、感染症などの血液検査・加工を行います。
※感染症が陽性の場合、本療法は受けていただく事が出来ません。
この場合は、検査代のみご負担いただくことになります。
※納品までに約3週間ほどかかります。1回の採血で2本分の加工物が作製され、半年間の保存が可能です。③注射
作製された加工物を患部に注射します。
注射後は歩いてお帰りいただけます。
よくある質問
Q:安静にしないといけませんか?
A:いつも通り生活していただいて問題ありません。
Q:入浴や飲酒は控えた方がよいですか?
A:注入後数日間は血流のよくなる活動(長時間の入浴・サウナ・運動・飲酒など)を行うことで、痛みが強くなることがありますが、治療効果には特に問題ありません。
ただ、関節内に投与した場合は、その日の入浴は控えてください。(関節内は清潔にする必要があるため)
Q:高齢でも治療を受けられますか?
A:可能です。注射のみの治療のため、高齢の方でも受けていただけます。
Q:副作用はありますか?
A:患者さまご自身の血液を使うため、極めて少ないと考えられています。
※ただし、注射による一般的な副作用(痛み、赤み、腫れなど)が起こる可能性はあります。
Q:治療には時間がかかりますか?
A:注射にかかる時間は約10分程度です。エコーで痛みの部位を確認し、確実にその部位に注入します。
当院で可能な療法
PFC-FD療法(2019年導入)
費用:150,000円(税別)
加工委託:セルソース株式会社
CPRP-FD療法(2023年導入)
費用:98,000円(税別)
加工委託:株式会社Waqoo
保険適用外となりますので、全額自己負担となります。
気になることがありましたら、お問い合わせください。
ご予約・ご相談
※「PRP療法について」とお伝え下さい。
(虹の橋病院受付)