禁煙外来Smoking cessation clinic
「煙草は体に悪いし、もうやめよう」
「ああいらいらする! あと一本だけ吸って終わりにしよう」
「やっぱりもう一本・・」 ・・・・・「禁煙は、また今度しよう」
こういう御経験はないでしょうか?
これは意志の弱い方の話ではありません。独力で禁煙するとは大変なことなのです。
「禁煙しよう」と決めたら、禁煙指導を受けられる禁煙外来を受診することをお勧めします。
タバコに対する「心理的依存(習慣)」、イライラなどの離脱症状(禁断症状)を起こす「ニコチン依存」は、医師やお薬の力を借りなければ、なかなか克服できるものではありません。
虹の橋病院では、医師が身体・精神的にサポートしながら無理なく禁煙をお手伝いします。
治療の流れ
禁煙補助薬には、ニコチンを含まない飲み薬(チャンピックス)と皮膚に貼る(ニコチンパッチ)があります。
それぞれに長所・短所があり、自分に合った薬を選択できます。
ここではニコチンを含まない飲み薬(チャンピックス)でのプログラムについて簡単に説明します。
この治療法では飲み始めの1週間はタバコを吸いながら服用し、タバコを吸うと”おいしくなくなった”ことを実感できます。
その後、8日目からは禁煙し、徐々に服用量が増えます。
このお薬を使った治療のプログラムは、12週間にわたり計5回の診察を受けて頂きます。
- 初回診察
- 禁煙開始
- 再診①(初回診察から2週間後)
- 再診②(4週間後)
- 再診③(8週間後)
- 再診④(12週間後)
- 卒煙
※現在、チャンピックスは製造上の問題により販売されていません
メリット
- 一定の要件を満たすと健康保険等が適用される
- 肌の弱い人でも使用できる
- 飲むだけなので簡便
- 接客などの職種や歯やアゴの問題などでガムをかめない人でも使用できる
- ニコチンを含まない
※1. 1日1回から開始し、飲み始めの1週間で徐々に服用量を増やします。
※2. 自然にタバコを吸わなくなった場合は、8日目を待たず早めに禁煙に入ります。
初診時の流れ
- ニコチン依存症のチェックをして、保険診療を受けられるかどうか確認します。
- あなたの息に一酸化炭素(タバコに含まれる有害物質)がどれくらい含まれているか、確認します。
- 「禁煙開始日」を決定し、禁煙宣言お医者さんと相談しながら、あなたの禁煙開始日を決定し、「禁煙宣言書」にサインします。
- あなたの健康状態やこれまでの喫煙・禁煙歴をお医者さんと確認します。ニコチン切れ症状の対処法など、あなたに合ったアドバイスをもらうこともできます。
- あなたにあったお薬を処方します。
- 最初の受診日から2週間後が2回目の受診日です。
引き続き、呼気一酸化炭素濃度の測定や禁煙のアドバイスなどを受けます。
※禁煙を始めて、不安や気になる症状が現れた方は、気軽に医師に相談しましょう。
※3回目以降にも、同様の診察を受けられます。
禁煙外来での費用
禁煙治療(自己負担3割として)は、処方される薬にもよりますが8~12週間で13,000円~20,000円程度です。
12週間で煙草にかかる費用(24,000~36,000円 1日1箱吸う人の場合)を考えれば、節約になるのがわかります。